COVID-19流行下の日々を集団で記録する日誌

記録をつける

2020-07-02

モロ「辛いか。そこから飛び降りれば簡単にケリがつくぞ。体力が戻れば痣も暴れ出す…」
アシタカ「私は何日も眠っていたようだな。夢現にあの子に世話になったのを覚えている」
モロ「お前がひと声でも呻き声をあげれば噛み殺してやったものを…惜しいことをした」
アシタカ「ーーー美しい森だ。乙事主はまだ動いていないのか」
モロ「穴に戻れ小僧。お前には聞こえまい…猪どもに喰い荒される森の悲鳴が…
私はここで朽ちていく身体と森の悲鳴に耳を傾けながらあの女を待っている…あいつの頭を噛み砕く瞬間を夢見ながら」
アシタカ「モロ…森と人間が争わずに済む道はないのか?本当にもう止められないのか?」
モロ「人間どもが集まっている。きゃつらの火がじきにここにも届くだろう」
アシタカ「サンをどうする気だ。あの子も道づれにするつもりか!」
モロ「いかにも人間らしい手前勝手な考えだな。サンは我が一族の娘だ。森と生き、森が死ぬ時はともに滅びる」
アシタカ「あの子を解き放て!!あの子は人間だぞ!」
モロ「黙れ小僧!お前にあの娘の不幸が癒せるのか。森を侵した人間が我が牙を逃れるために投げてよこした赤子がサンだ!
人間にもなれず山犬にもなりきれぬ…哀れで醜い可愛い我が娘だ!お前にサンを救えるか!」
アシタカ「…わからぬ。…だが共に生きることはできる!」
モロ「ハッハッハ…どうやって生きるのだ!サンと共に人間と戦うというのか」
アシタカ「違う!それでは憎しみを増やすだけだ!」
モロ「小僧…もうお前にに出来る事は何もない…お前はじきに痣に喰い殺される身だ。夜明けと共にここを立ち去れ」