COVID-19流行下の日々を集団で記録する日誌

記録をつける

2020-11-04

外出する人が減ったあの時期も、私は相変わらずバスに乗って職場へ通っていた。さすがに出勤回数は減ったし、一回の勤務時間も多少短くはなったが、収入が完全に途絶えるのに比べたらありがたいことだった。職場方面は、むしろ人口密度が低いので、感染の心配も少なかった。

バス乗客も極端に減った。自分一人だけ、という日も多かった。運転手は乗客が少ないと、もう停留所のアナウンスはしないようである。それで構わない。
少し後ろの方の席に座り、誰もいない車内を眺めると不思議な感じだ。晴れた日に山道に入った際、木漏れ日が車内に溢れて、一面緑色に輝くのを見るのが好きだった。