「医師が私と家族に言いました。
"この子が手術まで生き延びる確率は50%です"と。
それ以来、私は毎晩眠りにつくたびに"コインを投げているような気持ち"になりました。
もし裏が出れば、次の日にはもう目を覚まさないかもしれない。
だから、私は一日の学びをすべて記録する習慣を持つようになりました。
かつて私はフロッピーディスクにそれを保存していました。
あなたはもう知らないかもしれませんね。
そのあとにインターネットに記録するようになりました。インターネットはいまもありますね。
こうして「朽ちる前に公開せよ(publish before I perish)」という習慣が、私にとって非常に大切なものになりました。
完璧主義にこだわる時間などないのです。
そしてインターネット上で学んだことがあります。
「完璧でないほうが、むしろ良い」ということです。
完璧なものを投稿すると、人々はただ「いいね」を押して去っていきます。
しかし不完全なものを出すと、人々は「ここが間違っている、直さなきゃ」と思ってくれる。
そうして私は、未完成なものを公開することで多くの友人を得ました。
だから、もしあなたが若いエンジニアや研究者であるなら、私はカナダのシンガーソングライター、レナード・コーエンの言葉を引用したい。
鳴らせる鐘を鳴らしなさい。
完璧な供物を捧げようとするのは忘れなさい。
すべてのものにはひびがある。
光はそのひびから差し込むのです。
(Ring the bells that still can ring.
Forget your perfect offering.
There is a crack.
A crack in everything.
And that is how the light gets in.)
ありがとうございました。」
オードリー・タン
良い言葉なのでここに保存しておく